大学入試の新潮流「総合型選抜・学校推薦型選抜」合格のためにやるべきこと 「一般選抜の入学者は半数以下」の時代の必勝法

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大学入試における一般選抜の枠が減ってきている。総合型選抜や学校推薦型選抜という、いわゆる「年内入試」で合格を目指す高校生が増えているのだ。実際、2022年度の大学入学者62万8531人のうち、一般選抜は30万8219人に対し、総合型選抜は8万4908人、学校推薦型選抜は22万7457人で半数以上が年内入試の入学者となっている。総合型や学校推薦型はどんな入試なのか、どのような対策を行えばいいのか。そんな相談が増えてきているという東大生作家・西岡壱誠さんに年内入試対策について解説いただいた。

早稲田大学は2026年までに推薦型入試を全体の6割に

皆さんは「総合型選抜」「学校推薦型選抜」入試に対して、どれくらいの知識を持っているでしょうか。

「なんか最近増えているらしいね〜」くらいにしか知識がないという人もいるかもしれませんが、はっきり言って、あと5年もしたら、一般入試で勉強して合格する人よりも総合型・学校推薦型選抜を突破して合格する人のほうが圧倒的に多くなると僕は思っています。

それくらい、今の大学受験は変革期に突入していますし、総合型・学校推薦型選抜は急激に拡大しているのです。

例えば、早稲田大学は、推薦型入試(総合型・学校推薦型選抜)の募集枠を通常では考えられないスピードで増やしています。2026年までに全体の6割へ引き上げる目標を掲げているのです。現在は一般入試が6割ですので、その数字が逆転するということです。早稲田大学といえば、やはり一般入試で合格する人が多いイメージがありますよね。それが逆転するわけですから、「びっくり」では済まないですよね。

現在でも法政大学は30%以上が推薦入試ですし、それ以外の有名大学であるMARCHや関関同立でも総合型・学校推薦型選抜の枠が増えているのが現状です。それくらい、これからの時代の入試のスタンダードになる可能性があるのです。

しかし総合型・学校推薦型選抜は対策が体系的になってはいません。一般入試のように、「これをすれば受かる」という勉強法がないことが特徴です。

そのため最近「総合型・学校推薦型選抜の対策って、どうすればいいですか?」とよく学校の先生や学生に聞かれることが多くなっています。

西岡 壱誠(にしおか・いっせい)
現役東大生。1996年生まれ。偏差値35から東大を目指し、オリジナルの勉強法を開発。崖っぷちの状況で開発した「思考法」「読書術」「作文術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、2浪の末、東大合格を果たす。そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社「カルペ・ディエム」を設立。全国5つの高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「ドラゴン桜」公式チャンネルを運営、約1.2万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計38万部のベストセラーとなっている
(撮影:尾形文繁)
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