大学入試の新潮流「総合型選抜・学校推薦型選抜」合格のためにやるべきこと 「一般選抜の入学者は半数以下」の時代の必勝法

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先ほど、「アニメのプロデューサーから話を聞いてみる機会を設ける」という話をしたのですが、そもそも皆さんは「アニメのプロデューサー」ってどんな仕事をしているのか知っていますか? たぶん「アニメのプロデューサー」という仕事は知っていても、具体的に何をしているのかはわからない人が多いと思います。

アニメを作るのは制作会社の仕事で、アニメの宣伝をするのはPRの会社がありますね。「いい作品を作る仕事なんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、それは「監督」の仕事です。そうすると、アニメプロデューサーは何をするのかはわからないですよね。僕も今回のイベントがなかったら、ずっとわからないままだったと思います。

「自分が見えていないところに、いろんな仕事がある」

実はアニメプロデューサーは、「調整」が仕事なのだそうです。アニメの企画を作ったり、制作スタッフ・制作会社を選んだり、資金調達・その調達した資金をどう配分していくのか、という調整をするというのが仕事なのだとか。

「あえて言えば、アニメを作るとか、アニメの広告をするとか、そういう表に見えている仕事『以外』の『すべて』がプロデューサーの仕事です」と、今回お呼びしたブシロードムーブ取締役の大貫佑介氏はおっしゃっていました。

忘れがちですが、そういう「裏方」の仕事というものも確かに存在しているわけですね。こうした人の話を聞くと、もちろん「アニメ」の裏側を知るということもできると思いますが、それ以上に「自分が見えていないところに、いろんな仕事がある」ということが理解できるようになると思います。

今回イベントに参加してくれた生徒の感想にも、「表に見えている仕事『以外』の『すべて』、という言葉を聞いて、社会には裏側にいろんな仕事があるということを知った」というものがありました。

オンライン学習塾を運営する企業、リザプロと提携し、イベント「業界のプロが語る!漫画とアニメの世界」を実施。ブシロードムーブのアニメプロデューサーを呼ぶなど、オンラインと対面で高校生向けにワークショップを行った
(写真:カルペ・ディエム提供)

自分の知らない世界があるということを知ると、人は一歩進めると僕は思います。「普段目にしているものがすべてだと考える」のではなく、あえて言えば「見えないところの仕事」「裏側の仕事」もあるのだということを知る機会は、総合型・学校推薦型入試を受験する人にとって大きなプラスになると思います。皆さんぜひ参考にしてみてください!

(注記のない写真:metamorworks / PIXTA)

執筆:西岡壱誠
東洋経済education × ICT編集部

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小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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