「成績伸びない子」は数字で目標を立てるべき理由 東大生が伝授、主体的に考えられるフォーマット

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偏差値35から2浪の末、東大合格をつかんだ西岡壱誠さん。逆転合格を実現した独自の勉強法を著書としてまとめ、シリーズ累計38万部のベストセラーにもなっている。そんな現役東大生で人気作家の西岡さんには、全国の学校や先生からさまざまな悩みや相談が寄せられるという。とくに生徒目線のアドバイスは先生のみならず保護者も参考になると評判で、学習指導のコンサルティングも手がけるほどだ。今回は、確実に成績が伸びる勉強法、先生や保護者の指導法について聞いた。

「ティーチング」から「コーチング」の時代へ

これからの時代は、ティーチングからコーチングの時代になっていくといわれていますね。

「こうやればいいんだよ!」と誰かからものを教わって勉強に向かったり、努力をしたりして前に進んでいたのが「ティーチング」の時代でした。それが最近になって、「どうすればいいと思う?」と聞かれて、自分で主体的に考えて勉強に向き合って努力をしていくことが必要になる「コーチング」が重視される時代になったといわれています。

例えるなら、魚を釣ってあげるのではなく、魚の釣り方を教えてあげるほうがいいと考え、「釣り方」を身に付ける支援をしてあげることが先生の役割になりつつある、というのが昨今の状況だと思います。

でも、これって難しいですよね。僕も複数の学校でいろんな学習指導のお手伝いをしていますが、「教えないで、コーチングする」ということは非常に大変だと思っております。

「どこがわからないの?」と聞いても「わからないところがわからない」と言われてしまうし、「何か目標を立ててみよう」「今の自分の勉強の問題を考えてみよう」と言っても「頑張る」とか「次のテストでいい点を取る」とか「勉強量が少ない」とか、そういう僕らの目から見たら浅い考えの中にいて、適切な指導を行えないということが結構あります。同じようなお悩みを抱えていらっしゃる学校や塾、また先生や保護者の方は多いのではないでしょうか?

西岡 壱誠(にしおか・いっせい)
現役東大生。1996年生まれ。偏差値35から東大を目指し、オリジナルの勉強法を開発。崖っぷちの状況で開発した「思考法」「読書術」「作文術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、2浪の末、東大合格を果たす。そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社「カルペ・ディエム」を設立。全国5つの高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計38万部のベストセラーとなっている
(撮影:尾形文繁)
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