
ドーピングの歴史 なぜ終わらないのか、どうすればなくせるのか(エイプリル・ヘニング、ポール・ディメオ 著/児島 修 訳/青土社/2860円/288ページ)
[著者プロフィール]April Henning/英スコットランド、スターリング大学講師。専門はスポーツ科学。
Paul Dimeo/英スコットランド、スターリング大学准教授。専門はスポーツ科学(とくにアンチドーピング)。
2022年北京五輪で、女子フィギュアスケートの金メダル最有力候補と言われたロシア選手、カミラ・ワリエワ(当時15)のドーピング問題は記憶に新しい。
ロシアは00年代半ば〜16年に組織的なドーピングを行っていたことで知られ、自国開催の14年ソチ五輪の際は秘密警察もドーピング・プログラムを支援したとされる。これが明るみに出たことで世界的な批判が集まり、五輪をはじめとする多くの国際大会がロシア選手を締め出す事態を招いた(ただし五輪では一部選手の個人参加が認められた)。
ドーピングの歴史と問題
ドーピングはスポーツにどのように取り込まれ、広まったのか。スポーツ科学、とくにアンチドーピングを専門とする英国の研究者らが、ドーピングの歴史を網羅し、問題を追及した(原書は22年出版)。
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら