東日本大震災後でも超強気 セブン、イオンの胸算用

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もちろん、震災の影響をすべて無視できるわけではない。セブン&アイは震災関連の特別損失が260億円発生する。それでも赤字に転落するわけではなく、阪神・淡路大震災時に500億円規模の損失を計上し、最終赤字に転落したダイエーに比べれば、損失額は小さい。

今後の不安は、夏の電力不足だろう。GMSは空調や照明を抑え、食品以外の売り場を部分休業するなどの対策を検討。コンビニも冷凍・冷蔵を使う売り場を縮小したり保冷処理を施したりして、営業を続ける構えだ。

消費マインドの見方はさまざまだが、コンビニ、GMS大手は既存店売上高が軒並み前年を上回ると予想する。過度な自粛による消費不況もささやかれる中、最後まで強気でいられるかどうか。

◆セブン&アイ・ホールディングスの業績予想、会社概要はこちら

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(週刊東洋経済2011年4月23日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

 

山川 清弘 「会社四季報オンライン」編集部 編集委員

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やまかわ・きよひろ / Kiyohiro Yamakawa

1967年、東京都生まれ。91年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。98~99年、英オックスフォード大学に留学(ロイター・フェロー)。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。

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