現代は、企業も政府もそして個人も、多様な目的や課題の達成・解決を求められる時代。だからこそ、それらの適切な順位づけが求められている。
人々が自分の行動や選択を決める際には、何をどこまで実現させたいかという目的の設定がまず必要になる。経済学のテキストでいえば、「利潤」や「効用」「GDP(国内総生産)」といったものを最大化することが目的とされ、そのためにどのような企業戦略や政策が必要か、が議論される。
行動の目的が1つとは限らない
ただし、テキストが当たり前のように想定するほどには、実際問題として目的を明確に設定することは容易ではない。企業の利益一つ取っても、短期と中長期で異なり、それらはしばしば衝突する。ある大型投資を行えば、しばらく業績は落ち込みリスクを抱えることになるが、それでも長期的収益のために実行すべきか、という悩みは多くの経営者が経験するだろう。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら