8月に日本のコロナ感染者数が過去最多を更新した。ほかの先進国の感染が収まっていた時期だけに、日本の感染者数が世界一になったとの報道もあった。オミクロン株BA.5と呼ばれる変異株による感染拡大である。
感染者数の統計は検査数に大きく依存する。それゆえ単純な比較は禁物だが、趨勢として見れば、例えば英国に比べ、BA.5感染のピークが1カ月ほど遅れて現れたことは間違いない。ほかの先進国に比べBA.1やBA.2といった変異株の感染が日本で比較的抑えられていたことがBA.5感染急拡大の要因になったという説もある。
このような感染拡大のたびに日本では政府の対応が問題視される。マスク着用やワクチン接種の奨励、3密の回避など、従来どおりの対策にとどまるため、拡大に歯止めがかからないとの見方もある。つまりは、感染者数の変化と政府の対応を関連づける考えが日本では広く共有されているということだ。
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