（写真：Elnur / PIXTA）
「ありえない」と思っていたことを目の当たりにしたとき、人は慌てふためき、右往左往するものだ。
ロシアによるウクライナへの侵攻や新型コロナウイルスの猛威というのは、まさに「ありえない」ことの象徴、現代のブラックスワン（黒い白鳥）である（文芸評論家のナシーム・ニコラス・タレブは、「ありえない」ことをブラックスワンに例えた）。
ブラックスワンの中には、純粋に不確実性やランダム性で生じ、予測できないものもある。しかし、世の中には無知や思い込みの常識から生まれるブラックスワンも少なくはない。後になってそれが起こった背景や原因を聞くと「そういうことだったのか」と納得し、「知っていればもっとうまく対応できたのに」と思ってしまう。
「ありえない」現象への備え
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