ロシアのウクライナ侵略は、一般市民を巻き込んだ戦争へと拡大した。虐殺も起きたという。戦争のリアルな悲惨さは、私たちにショックを与えた。だが一歩分け入ってみると、それは、私たちが長年築き上げてきた価値観や前提が、かくももろくも打ち砕かれたことへのショックでもあった。
無差別に人命を奪う戦争という最大の人権侵害に私たちはショックを受け、国家の主権や人権の尊重をはじめ、私たちが共有してきたと思い込んでいた戦後的な価値へのこれ以上の挑戦はないと感じたのではないか。西側諸国はロシアへの経済制裁を強めた。一方、虐殺をめぐってはロシア側がそれはフェイクニュースだと主張し、米国との対立を強める中国もロシアへの批判を控えた。
価値観をめぐる対立
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら