2月下旬以降、世界を震撼させているロシアのウクライナ侵攻。多くの経営者は想定外の出来事として受け止めたようだ。新型コロナウイルス感染症でも「突然現れたパンデミック(世界的流行)なのでどうしようもない」「経営者はもちろん、政府にできることも限られている」との声が聞かれたが、本当にそうなのか。
予測できなかったと割り切ってしまうのは簡単だが、それでは会社の経営は成り立たない。ロシアと旧ソ連構成国との間では21世紀に入ってから地政学的な対立や紛争が起きていたし、ウイルスでもSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)の脅威にさらされていた。兆候はあったのだから、何かできたかもしれないと考えるべきだ。
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