「株式市場の評価は短期的ではないのか」という議論が最近、増えてきた。経済学的にも重要な論点であるが、多少混乱して議論されている面もあると思われるので、基本的なポイントを整理してみたい。
まず、極めて単純な例から考えよう。現時点で100のコストの投資を行うと、3年後に利益が200増えることが確実だとしよう。つまり、3年後に倍になって帰ってくる投資だ。この投資には経営者も投資家も誰も反対しないだろう。
仮に今の時点で現金化したい株主がいたとしても問題ない。なぜなら、将来それだけ高いリターンが得られることがわかっていれば、3年後までその株式を持っていてもよいと考える投資家に高い価格で株式を売却できるからだ。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら