日経平均、海外資金の流入期待で年初来高値 商い活発で3日続伸、終値は2万0187円
[東京 23日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸した。前日の米国株高に加え、ドル高円安進行を手掛かりに朝方から買いが先行。海外投資家からの資金流入期待も根強く、日経平均、TOPIXともに連日で年初来高値を更新した。ただ直近の急ピッチな上昇などで短期的な過熱感から利益確定売りも出やすく、指数が一時下げに転じる場面もあった。
寄り付き前に財務省が発表した4月12日―18日の対外及び対内証券売買契約等の状況 (指定報告機関ベース)が、対内株式投資が5952億円の買い越しとなり、安心感を誘った。日経平均は一時118円高となり、取引時間中で15年ぶりに2万0200円台を回復した。
前場は高値圏を維持したが、後場中ごろになると次第に上げ幅を縮小。日経平均は今週に入って500円を超す上昇となっており、高値警戒感が根強いほか、ドル円の下げが重しとなった。海運や証券、商社などに出遅れ物色が向かう一方、先行して上昇していた三菱UFJ<8306.T>など主力株の一角が、買い一巡後に下げに転じるなど利益確定売りも目立った。
松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏は「足元の企業決算はまちまちで、業績を評価しているというよりも、出遅れ物色が相場を押し上げている構図だ。利食いの動きもあるが、商いは活発で腰の強さがうかがえる」とみていた。
個別銘柄では、東リ<7971.T>が後場に入り一段高。23日、コスト削減などを理由に2015年3月期連結利益予想を上方修正したほか、年間配当も増額し、材料視された。
半面、JSR<4185.T>が反落。22日に2015年3月期決算を発表。実績および16年3月期見通しともに市場予想を下回り、「ネガティブ・サプライズ」(大手証券)との見方が出ていた。
東証1部騰落数は、値上がり804銘柄に対し、値下がりが926銘柄、変わらずが151銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20187.65 +53.75
寄り付き 20227.28
安値/高値 20116.19─20252.12
TOPIX<.TOPX>
終値 1624.87 +3.08
寄り付き 1631.14
安値/高値 1616.23─1633.81
東証出来高(万株) 275047
東証売買代金(億円)29198.47
(杉山容俊)
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