「さる先生」こと坂本良晶先生実践、教育4大アプリで授業はこんなにも変わる Padlet、Kahoot!、Canva、Flipをお薦めする理由

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外国語の授業では、自己紹介のショートムービーを作ってFlipにアップしてシェアする活動をしました。この児童はドラゴンが好きで、また絵を描くことが得意なことを含めた英語での自己紹介をしました。ドラゴンや絵の具といった素材を使うことで、より豊かな表現になります。

動画を共有できるアプリFlip。写真はドラゴンが好きで、また絵を描くことが得意なことを含めた英語での自己紹介動画

1人1台端末が目指すゴール

私は、研究主任とICT主任を務めていて、勤務校では「ICT×プロジェクト学習」をテーマに研究をしています。

ICTのCはCommunicationのCです。授業の中で知識や技能を獲得したり、考えたことを表現することを通じ、子ども同士が多くのコミュニケーションをする中で、学び合うこと、高め合うことができたり、よりよい人間関係の醸成へとつなげたりすることを狙いとしています。また、ペーパーテストがゴールではなく、プロジェクトの達成をゴールとする学習に取り組んでいます。

現在、私のクラスでは5月に修学旅行で三重・志摩スペイン村に行くことをきっかけとし、スペインをテーマに「Hola!Spain!」というプロジェクト学習をしています。これはスペインについてテーマごとにチームに分かれ、最終的には体育館のスクリーンで全校児童にKahoot!でスペインクイズをすることにより、みんなで楽しみながらスペインについて知ってもらうことがゴールです。

そのためにCanvaの共同編集でテーマごとにスペインの地図を作り、校内に張り出しました。また、Flipで1人1本のPRムービーを作るチャレンジもしました。その際、ヒントを得るために、スペインのバルセロナ日本人学校の6年生とつなげて、「今スペインで人気の食べ物は何か?」といった質問をする子どもの姿も見られました。ライブではなく非同期なので、時差や距離があっても交流することができるのがICTの強みでもあります。

スペインをテーマに「Hola!Spain!」というプロジェクト学習を実施。体育館でKahoot!を使い全校児童にスペインクイズを実施した

1人1台端末が目指すゴールは、すべての子どもが個別最適な学び、そして協働的な学びを両輪とし、よりクリエーティブな学びを展開していくことにあると考えます。まだまだ発展途上ですが、21世紀をよりたくましく生きるための力を、授業を通じて授けることができればと願っています。

(写真:すべて坂本氏提供)

執筆:京都府公立小学校教諭 坂本良晶
東洋経済education × ICT編集部

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小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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