「さる先生」こと坂本良晶先生実践、教育4大アプリで授業はこんなにも変わる Padlet、Kahoot!、Canva、Flipをお薦めする理由

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2. 基本的にアプリをダウンロードしなくても使えること
アプリのダウンロードにも自治体の承認を受ける必要がある場合があるため

3. 発達段階を問わず使えること
低学年でも使えるアプリが望ましい

これらをおおむね満たすのが、「Padlet」「Kahoot!」「Canva」「Flip」という4つのアプリでした。この4つのアプリを使った具体的な実践を全国に発信することで、全国の教室に1人1台の端末を活用したクリエーティブな授業が展開される――。そう考え、僕は実践を重ねてきました。

ここからは、この教育4大アプリともいうべき4つのアプリについての概要と実践例をお伝えします。

教育用掲示板アプリ「Padlet」とは?

Padlet(パドレット)は、教育用掲示板アプリです。さまざまな形式の掲示板に、子どもたちがそれぞれの成果物を投稿してシェアしたり、フィードバックを送り合ったりします。

例えば、漢字の宿題に自主性を持たせる取り組み(けテぶれ学習)の漢字ノートをPadletに投稿して学び合う時間を取ったりしています。このように、お互いに評価し合う「相互評価」を可能にするのがPadletの強みだといえます。

教育用掲示板アプリPadlet。写真は漢字ノートをPadletに投稿することで、互いに学び合ったり評価し合うことが可能に

教育用クイズアプリ「Kahoot!」とは?

Kahoot!(カフート)は、教育用クイズアプリです。さまざまなモードが存在し、クラスの友達と協力したり、対戦したりしながら、繰り返し問題を解くことで知識や技能を楽しく習得させることが期待できます。

例えば、算数の授業はじめの5分間、同じ問題に取り組むような活動が効果的です。6年生算数「文字と式」では、文章からxとyを使って立式する問題に取り組み続けました。

教育用クイズアプリKahoot!。6年生算数「文字と式」で、文章からxとyを使って立式する問題に取り組む様子

デザイン作成アプリ「Canva」とは?

Canva(キャンバ)は、もともとはさまざまなデザインができるビジネス向けツールでしたが、近年は教育用として広く使われ始めています。データをクラス全員と共有することにより、共同編集ができるようになります。

例えば、その学年で習うすべての漢字を使ったカードをクラス全員で分担して作成する活動をしました。このようにCanvaを使うことで、1つのデータを複数人で作成できる「共同編集」およびタイムリーにお互いの活動を見ることができる「相互参照」を可能にすることができます。

データをクラス全員と共有すれば共同編集、相互参照が可能なCanva

動画共有アプリ「Flip」とは?

Flip(フリップ、旧称:Flipgrid)は、教師や子ども同士で互いにショートビデオを共有できるツールです。1分程度の時間を設定し、セルフィー(自撮り)で課題について話したり、必要な資料や好きな素材を挿入したりして伝えることができます。

これまで、日本の教育では「書く」というチャネルにより表現することに注力していました。もちろん、それはそれで大切なのですが、今後子どもたちが実際に活用するチャネルの多くは「話す」なのです。自分の声で自分の考えを伝えることに、重きを置いています。

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