誕生30周年「花より男子」国を超え愛される凄さ アジア諸国では数々のリメイク作品が放送
普通の家庭で生まれ育った女子高生の牧野つくしが、進学した高校で大金持ちイケメングループ「F4」(道明寺司・花沢類・西門総二郎・美作あきらの4人組)のリーダー、道明寺司に好かれて、人生が一変する――。
神尾葉子原作の『花より男子』は、令和になった今でも語り継がれる王道の恋愛漫画だ。
東京・松屋銀座イベントスクエアでは、『花より男子』の誕生30周年を記念して『花より男子展−Jewelry BOX−』が開催されている(2023年4月19日〜5月8日)。カラーやモノクロ原画など約250点の展示作品には、「胸キュン」シーンや、「F4」のキャラクターのカッコよさが詰まっている。
会場には海外から訪れたファンの姿も多く、改めて世代や国境を超えて『花より男子』が愛され続けているのを実感する。
ギネス世界記録にも認定された
『花より男子』は、1992年から2004年まで「マーガレット(集英社)」で連載されていた。連載開始から30年経ち、電子版を含む国内のコミックスの累計発行部数は6100万部以上を突破。今年4月には「最も多く発行された単一作者による少女コミックシリーズ」としてギネス世界記録にも認定された。
『花より男子』が、多くの人の心を打つポイントはどこにあるのだろう。それは、冒頭にも書いた、庶民の女の子がハイスペック男子に愛されるというシンデレラ・ストーリーだから、という理由だけではないようだ。
主人公の牧野つくしには、最終回に至るまで次々と困難と試練が立ちはだかる。ほかの女子生徒の嫉妬や嫌がらせ、裏切り、父親のリストラ、道明寺司の記憶喪失など。苦難の末、やっと牧野つくしと道明寺司が結ばれたかと思いきや、今度は道明寺財閥社長である道明寺司の母親がラスボスとして現れる。
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