どうする?突然の「列車運休」旅慣れた人の対処法 計画通りに行かなくても楽しむ余裕を持とう

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私自身、何度も計画通りにならなかった憂き目に遭遇している。善後策を練る際、いくつか確認すべき事項や心がけることがある。

1:振替輸送、もしくは代替の経路はあるか
2:使っている切符類は補償が利くか
3:その後の予定にどの程度の影響があるか
4:自分の思い通りにならなくても、運行会社や対応する係員に文句を言わない

(1) は案内をよく聞き振替輸送があった場合、その後の予定の列車に接続するかどうかを車掌や係員に確認する。(2)は振替輸送があれば利用する。無い場合、通常の乗車券であれば払い戻し処理など検討。青春18きっぷなどのお得なきっぷの場合補償はないと考え、救済されたらラッキーと捉える。しかし18きっぷ類は経路が自由なのが強み。飛行機は早割で買っていたとしても不可抗力の場合は振替が利く。

(3)は(1)(2)の結果から方法を探る。最も大事なことは(4)である。ここは人間性を試される。一度落ち着こう。

これまでの経験からいくつかの考え方を挙げてみる。

まず何を確認すればいい?

迂回ルートの検討

運休する区間を確実に把握する。突発的な事象であれば、振替輸送が行われる可能性は高い。たどり着ける場所を確認し、その後の経路を考える。目的地にどうしても間に合わせたい場合は、新幹線など使えないか検討する。概して新幹線は在来線に比べ悪天候に強い。

以前、鳴子温泉から陸羽東線と奥羽本線で秋田に移動しようとするも大雨で運休となったときは、東北新幹線、秋田新幹線で迂回した(2021年10月30日付記事「実は券売機でも買える『長い片道切符』で自由な旅」に詳細を記した)。急がない場合は、遅れたまま当初の行程を進む。チェックインする宿や予定先に連絡を入れ、これも旅だと楽しもう。

路線バスの検討

多少経験が必要だが、見知らぬ土地での路線バスはスマホアプリのバスNAVITIMEが便利だ。出発地と目的地を入れてみる。適切な路線があった場合、乗り継ぎも含めた経路が出るし、GPSでバス停の場所も教えてくれる。

注意点は乗り継ぎにおいて、両者の路線に重複区間がある場合、乗り継ぐバス停は機械的に提案されてしまうことだ。待ち時間が長い場合や、悪天候の場合を考えると、コンビニがあるなど、利便性のあるバス停で降りたい。乗車したときに運転士に訪ねるとか、Googleストリートビューで確認するのも手だ。

実例を挙げる。青森県の八戸から上北町に向かう際、青い森鉄道が大雨で運休した。振替輸送はない。このアプリにより八戸駅から上北町まで十和田市を経由するルートを知った。提示された乗り継ぎのバス停は「十丁目」であったが、運転士に聞くと「十和田市中央」がいいとのこと。事実ここには案内所をはじめ売店や食堂もあり、待ち時間を飽きずに過ごすことができた。

十和田市行き路線バス
青い森鉄道が大雨で運休。八戸から乗車した十和田市行きの路線バス(筆者撮影)
十和田市中央バス停
運転士が乗り継ぎ場所として教えてくれた「十和田市中央」のバス停(筆者撮影)
次ページ時にはあきらめることも必要だ
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