井上:ただ、ソフトも作り、ハードも作り、となるとベンチャー単独では難しいですよね。ビジネスモデルはどのようにデザインされるんですか。
山田:植物ビジネスは、これからとても大きな産業になると思っています。ベンチャーが全部自分たちだけでやり切れるものではありません。事業展開のスピードを上げるために、いろいろな大企業と連携してビジネスモデルを構築しています。
すでにいくつかの分野で共同事業も始まっています。
スーパーが植物工場を建てる
井上:具体的にはどのような企業と取り組んでいますか。
山田:例えば、首都圏最大のスーパーマーケット連合ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)さんとの取り組みです。
「食の販売者」である U.S.M.H さんが、商品開発から生産、販売まで一貫して関与する。それによって、収穫から販売までの時間が短くなり、プランテックスの技術で育てた栄養価の高いおいしいレタスを、「超高鮮度」で「いつでも」手に入るようにする。
そのようにサプライチェーン全体で、独自の価値を創造し、付加価値の高いオリジナル商品として提供することを目指しています。
この写真は、当社の技術を詰め込んだ最先端の工場です。U.S.M.Hさんが、昨年茨城県土浦市に建てた工場で、テラベース(THE TERRABASE)といいます。
井上:近未来の食料生産が実現していますね。
山田:U.S.M.Hさんとはとても良い関係を構築できていると思います。何のために協業をするのかを、両者が明確にイメージし、腹落ちできていることが大きいと思います。「この事業を通じて、ウチはこれを達成します」っていうことが相互に明確に描けているので、信頼関係も構築しやすいと感じています。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら