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三井住友銀の新頭取が「国内は宝の山」と語る真意 今は転換点、金利上昇ならチャンスが訪れる

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メガバンクトップとしては異色の経歴を持つ、三井住友銀の福留新頭取。行内きっての国際派が「国内をもう一回見よう」と強調する理由とは。

海外駐在の長い福留朗裕頭取は、「現場主義」の大切さを強調する(撮影:今井康一)
4月1日、三井住友銀行の頭取が交代した。新頭取に就いた福留朗裕(ふくとめ・あきひろ)氏は、行内きっての国際派で、海外勤務は通算約16年。2018年からトヨタ自動車に転籍した後、出戻りを果たすなど、メガバンクとしては異色の経歴をたどった。
海外駐在やトヨタ時代の経験を生かした銀行経営のかじ取り、そして海外経済の見通しについて、福留新頭取に聞いた。

トヨタ時代のトップ経験が評価された

――3メガバンクの頭取やグループ社長といえば、企画畑が定石でした。福留頭取は企画部門の経験がない一方、海外駐在やトヨタ自動車への転籍など、異色の経歴をたどっています。

「現場主義」のメッセージを打ち出すためだと理解している。マーケットと直接対峙する市場部門が長かったこともあり、一次情報を大切にすることを、行員にも働きかけていきたい。

トヨタファイナンシャルサービス(TFS)で社長を務めた経験も考慮されたのではないか。皆さんはあまりご存じないが、TFSはめちゃくちゃでかい会社。グループの従業員は1万3000人いて、世界40カ国に進出している。総資産は30兆円で、ボトムラインは5000億円を稼いだ時もある。

その会社の経営を3年ほどやらせていただいたので、企画部門の経験がなくても勘弁してほしい(苦笑)。

――初の旧三井銀行出身頭取という点も注目を集めました。

あのですね、ほとんど意識したことはない。もちろん、お客さんの中には三井ファンや住友ファンもいる。そういう方々の期待は裏切らないようにしたい。だが、銀行経営がこれだけ複雑になる中で、出身行だけで頭取を選ぶことはまったくない。

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