日頃、私たちはさまざまな「情報」をテレビや新聞・雑誌、インターネットなどのメディアから得ている。意図せずして新しい情報に触れる機会も多くあるが、特定のメディア(例えば『週刊東洋経済』)から好んで情報を得る場合もあるだろう。
経済学では、メディアの流す情報が消費者に与える影響についての研究が進んでいる。中でも筆者の専門分野である政治経済学では、メディアが有権者に及ぼす影響に関する研究が近年、注目を集めている(政治経済学は日本ではまだあまり知られていない分野だが、筆者の近著で解説している)。では、どのような研究が行われているのだろうか。次のような実験を考えてみよう。
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