東海道新幹線の車内販売「作戦会議」の舞台裏 コーヒーの売り方からアイス新メニューまで

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さて、アイスクリームと並んで、人気商品の代表とも言えるのがホットコーヒーだ。このホットコーヒーも利用者のアンケートを踏まえて、リニューアルを重ねてきており、現在では酸味と苦味を抑えたあっさりとしたテイストになっているそう。コーヒーの選定会議は「弊社の社長なども出席し、先のアイス会議の様子とはまるで違う、大変シビアな会議」と古川氏が話す。

近年では一時期JR東日本系統の各新幹線がホットコーヒーの販売を休止したものの、すぐに再販していたということもあり、やはり「新幹線ではコーヒー」というニーズの高さを感じるエピソードだ。それだけにジェイアール東海パッセンジャーズとしてもただ販売・維持するだけではなく、コーヒーのクオリティにはこだわり抜いている。これはコンビニや駅店舗などで、気軽に淹れたてのホットコーヒーが購入できる今でも「何も購入されないでご乗車されるお客さまも少なくない」(古川氏)とのことで、変わらないマインドだ。

ホットコーヒーのこだわり

東海道新幹線のホットコーヒーは、淹れたてが自慢。パーサーは始発駅で車内に乗り込むと、すみやかにワゴンの準備と並行して、車内に装備された専用のコーヒーマシンで豆からコーヒーを淹れ、保温性と味を長時間保つことのできる特製のポットに詰めて販売される。酸味を抑えたテイストにしているのは、「コーヒーをご購入後、すべてのお客さまがすぐにお飲みになるとも限らないため、カップに注いだあと、若干時間が経ったとしても長くフレッシュな味を楽しんでもらうため」(古川氏)とのこと。「ホットコーヒーは弊社の顔とも言える最もお求めいただいている商品。こだわっていきたい」と古川氏は力強く話す。

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小澤・田口両パーサーは共に「車内販売ではアイコンタクトが大事」と話す。「窓側席にお座りのお客さまですと、どうしてもお声かけいただきづらいこともありますので、そうした際にはこちらから積極的にお声かけしています」(小澤パーサー)。田口パーサーは「車内販売のファンをどんどん増やしたいです」と自身の仕事へのやりがいを口にする。「早朝の乗務などでお客さまから『ありがとう』とおっしゃっていただくと、それだけでその1日の乗務が頑張れます」(小澤・田口両パーサー)。

見えないこだわりが詰まった東海道新幹線の車販販売。最近利用していない方はぜひ次回の乗車時に利用してみてほしい。新幹線でのひとときがきっと少し、特別になるはずだ。

村上 悠太 鉄道写真家

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むらかみ ゆうた / Yuta Murakami

1987年東京都生まれ。高校時代には「写真甲子園」に出場。交通新聞社『鉄道ダイヤ情報』にて「突撃!ユータアニキ 鉄道HERO完全密着」連載中。撮影の講師や講演を多数行う。

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