東洋経済オンラインとは
ビジネス #鉄道最前線

東海道新幹線の車内販売「作戦会議」の舞台裏 コーヒーの売り方からアイス新メニューまで

9分で読める
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

さて、アイスクリームと並んで、人気商品の代表とも言えるのがホットコーヒーだ。このホットコーヒーも利用者のアンケートを踏まえて、リニューアルを重ねてきており、現在では酸味と苦味を抑えたあっさりとしたテイストになっているそう。コーヒーの選定会議は「弊社の社長なども出席し、先のアイス会議の様子とはまるで違う、大変シビアな会議」と古川氏が話す。

近年では一時期JR東日本系統の各新幹線がホットコーヒーの販売を休止したものの、すぐに再販していたということもあり、やはり「新幹線ではコーヒー」というニーズの高さを感じるエピソードだ。それだけにジェイアール東海パッセンジャーズとしてもただ販売・維持するだけではなく、コーヒーのクオリティにはこだわり抜いている。これはコンビニや駅店舗などで、気軽に淹れたてのホットコーヒーが購入できる今でも「何も購入されないでご乗車されるお客さまも少なくない」(古川氏)とのことで、変わらないマインドだ。

ホットコーヒーのこだわり

東海道新幹線のホットコーヒーは、淹れたてが自慢。パーサーは始発駅で車内に乗り込むと、すみやかにワゴンの準備と並行して、車内に装備された専用のコーヒーマシンで豆からコーヒーを淹れ、保温性と味を長時間保つことのできる特製のポットに詰めて販売される。酸味を抑えたテイストにしているのは、「コーヒーをご購入後、すべてのお客さまがすぐにお飲みになるとも限らないため、カップに注いだあと、若干時間が経ったとしても長くフレッシュな味を楽しんでもらうため」(古川氏)とのこと。「ホットコーヒーは弊社の顔とも言える最もお求めいただいている商品。こだわっていきたい」と古川氏は力強く話す。

「鉄道最前線」の記事はツイッターでも配信中!最新情報から最近の話題に関連した記事まで紹介します。フォローはこちらから

小澤・田口両パーサーは共に「車内販売ではアイコンタクトが大事」と話す。「窓側席にお座りのお客さまですと、どうしてもお声かけいただきづらいこともありますので、そうした際にはこちらから積極的にお声かけしています」(小澤パーサー)。田口パーサーは「車内販売のファンをどんどん増やしたいです」と自身の仕事へのやりがいを口にする。「早朝の乗務などでお客さまから『ありがとう』とおっしゃっていただくと、それだけでその1日の乗務が頑張れます」(小澤・田口両パーサー)。

見えないこだわりが詰まった東海道新幹線の車販販売。最近利用していない方はぜひ次回の乗車時に利用してみてほしい。新幹線でのひとときがきっと少し、特別になるはずだ。

東海道新幹線「車内販売」の舞台裏

  • 発売の4カ月前に開催された「新フレーバー試食選定会」 発売の4カ月前に開催された「新フレーバー試食選定会」
    (写真:村上悠太)
  • キャラメルの苦みが異なる2サンプルを試食 キャラメルの苦みが異なる2サンプルを試食
    (写真:村上悠太)
  • 味の検討は和やかな雰囲気で進められた 味の検討は和やかな雰囲気で進められた
    (写真:村上悠太)
  • コーヒーとの相性も確認 コーヒーとの相性も確認
    (写真:村上悠太)
  • パッケージのサンプルは6種類 パッケージのサンプルは6種類
    (写真:村上悠太)
  • 東京、大阪チームに分かれて次の新フレーバーを検討 東京、大阪チームに分かれて次の新フレーバーを検討
    (写真:村上悠太)
  • 東海道新幹線で使用されているワゴン 東海道新幹線で使用されているワゴン
    (写真:村上悠太)
  • 東京駅で乗務列車を待つパーサー 東京駅で乗務列車を待つパーサー
    (写真:村上悠太)
  • ワゴンの積み下ろしは11号車から専門の職員が行う ワゴンの積み下ろしは11号車から専門の職員が行う
    (写真:村上悠太)
  • 車内に乗り込んだらすみやかにコーヒーメーカーをセット 車内に乗り込んだらすみやかにコーヒーメーカーをセット
    (写真:村上悠太)
  • コーヒーの抽出中に同時並行でワゴンの営業準備も行う コーヒーの抽出中に同時並行でワゴンの営業準備も行う
    (写真:村上悠太)
  • コーヒーを入れておくポット。風味や味の劣化を最小限に コーヒーを入れておくポット。風味や味の劣化を最小限に
    抑える工夫が施されている(写真:村上悠太)
  • 左から古川課長代理、田口パーサー、小澤パーサー 左から古川課長代理、田口パーサー、小澤パーサー
    (写真:村上悠太)
1/
  • 発売の4カ月前に開催された「新フレーバー試食選定会」
  • キャラメルの苦みが異なる2サンプルを試食
  • 味の検討は和やかな雰囲気で進められた
  • コーヒーとの相性も確認
  • パッケージのサンプルは6種類
  • 東京、大阪チームに分かれて次の新フレーバーを検討
  • 東海道新幹線で使用されているワゴン
  • 東京駅で乗務列車を待つパーサー
  • ワゴンの積み下ろしは11号車から専門の職員が行う
  • 車内に乗り込んだらすみやかにコーヒーメーカーをセット
  • コーヒーの抽出中に同時並行でワゴンの営業準備も行う
  • コーヒーを入れておくポット。風味や味の劣化を最小限に
  • 左から古川課長代理、田口パーサー、小澤パーサー

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象