新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に伴うロックダウン(都市封鎖)や在宅勤務で都市部の交通渋滞は緩和されていたかもしれないが、今では世界の多くの都市で交通量がコロナ禍前の水準ないしはそれを上回る水準に戻っている。
交通情報調査会社のインリックス・リサーチが10日公表したリポートによると、世界で交通渋滞が最もひどい都市ランキングで米国と欧州の都市が上位を占めた。コロナ禍前よりも渋滞が悪化している都市部の割合は欧州が42%で、米国は39%。英国は特にひどく、同割合は72%だった。
2022年に一般的なドライバーが交通渋滞に巻き込まれた時間は英国が80時間、米国では51時間だった。
同リポートをまとめたボブ・ピシュー氏は、「市民生活や商業活動が通常に戻るのを見るのは素晴らしい」ことではあるものの、渋滞は「パンデミック前の水準を超えないまでも、少しずつ近づいている」と指摘した。
世界で交通渋滞が最もひどい都市ランキングでトップはロンドン、2位がシカゴ、3位がパリ、4位がボストン、5位はニューヨークだった。
ロンドンは同ランキングで2年連続で首位となった。22年にドライバーが交通渋滞に巻き込まれた時間は平均で156時間と、コロナ禍前の水準から5%増加した。
原題:London Is World’s Most Congested City for Second Straight Year(抜粋)
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著者:Helen Chandler-Wilde
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