日銀政策変更で世界のマイナス利回り債券消える 日本は他国に遅れ最後にマイナス金利から脱す
日本の国債がついにゼロないしプラスのリターンを提供するようになったことで、世界からマイナス利回りの債券が消えた。
ブルームバーグが算出する債券のグローバル・アグリゲート指数によれば、利回りがマイナスの債券の総額は2020年後半の18兆4000億ドル(約2400兆円)がピークだった。当時、世界の中央銀行は政策金利をゼロないしそれを下回る水準に維持し、利回りを抑えるため債券の買い入れを行っていた。日本の利回りは他国・地域に遅れ、最後にマイナス金利から脱した。
TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、プラシャント・ニューナハ氏(シンガポール在勤)は、「日本の債券がついにマイナスの領域を離れたという事実は、今年1年にわたって世界の債券市場にとって日本銀行の動向がいかに重要になるかを裏付けている」と指摘した。
2024年3月償還の日本国債の利回りが4日、ゼロに上昇したことを受け、ブルームバーグの同指数からマイナス利回りの債券はなくなった。
原題:World Says Goodbye to Negative-Yielding Debt as BOJ Shift Bites(抜粋)
(背景やストラテジストの発言を追加して更新します)
More stories like this are available on bloomberg.com
著者:Garfield Reynolds
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら