6時間のボリュームで共感誘う
Netflixで独占配信中のヘンリー王子とメーガン妃のドキュメンタリー「ハリー&メーガン」が世界的に話題を呼んでいます。初登場から数週間が経った今でもNetflixの英語TV番組グローバルTOP10ランキングで上位に食い込むほどの人気ぶりです。2人の馴れ初めからイギリス王室専属の役目を退いた理由まで扱いながら、セルフブランディングのようなドキュメンタリーを展開しています。
しかも全6話。見終わるまで6時間もかける必要があり、かなりのボリュームです。その割に情報量が多いわけでも、勢いのある展開があるわけでもない。狙いはただひたすらに、じっくりじわじわ共感を植え付けていくこと。それが透けて見えます。冒頭の「このドキュメンタリーの意図は?」という質問に答えるメーガン妃の言葉から伝わってきます。
「起きたことの一端や私たち自身のことを知ってもらいたかった。私たちを追った本が私たちの知らない人たちによって書かれていて。私たちに直接話を聞いたほうがいいのでは?」
少々挑戦的に聞こえてきます。ヘンリー王子も口をそろえて「この3年、妻と息子に憎しみが向けられてきた。誰も真実は知らない。僕らは知っています」と語る姿が映し出され、覚悟を決めてドキュメンタリーを作ったことを説明します。
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