Netflix世界トップ10入り｢宇多田ヒカル効果｣か ただの恋愛ドラマではない｢First Love 初恋｣

宇多田ヒカルが全面協力したNetflix最新作シリーズ「First Love 初恋」が11月24日から配信開始された（写真：Netflix）

満島ひかりと佐藤健の魅せる演技

Netflix最新作の連続ドラマシリーズ「First Love 初恋」が11月24日から配信開始されました。歌手の宇多田ヒカルが全面協力し、Netflixが原案から手がけて約4年かけて完成させた本気度みなぎる作品です。純愛度は「愛の不時着」並み。海外ドラマの名作「THIS IS US／ディス・イズ・アス」級のエモさを持ち合わせ、超ヒット映画「トップガン マーヴェリック」要素も時にあり。王道ゆえに配信開始後、Netflix日本の週間ランキング1位を獲得、さらに世界ランキング入りも果たしています。

ダブル主演する満島ひかりと佐藤健の組み合わせも申し分なし。満島が演じる也英（やえ）と佐藤健が演じる晴道（はるみち）の20年余りにわたって忘れられない“初恋”の記憶をたどる物語が1話当たり約50～60分、全9話にわたって展開されます。

フライトアテンダントになる夢を諦めた也英を演じる満島ひかり（写真：Netflix）

人物像もわかりやすい。也英はフライトアテンダントになることを夢見た少女時代を過ごすも、不運な事故に遭い、現在はタクシードライバーという設定です。また16歳の息子と離れた生活を送る訳あり事情もあります。

ありがちな不幸要素は詰め込まれていますが、陰ある面も持つ人物像を演技派の満島ひかりが期待どおりに演じています。また若き日の也英を演じた八木莉可子に至っても、キラキラした少女という側面に加えて、複雑な家庭事情ゆえの秘める想いも巧みに表現しています。