「クレヨンしんちゃん」いま大人がハマる納得の訳 2022年には30周年、パジャマ等グッズも人気
初めて上映された映画の興行収入は22.2億円の大ヒット。その後も、1996年の『ヘンダーランドの大冒険』や1997年の『暗黒タマタマ大追跡』と豪華なゲストキャラクターや凝りに凝った映像が人気を博し、2001年、2002年に公開された『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』、『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』では、安定のギャグシーンはさることながら、野原一家のパワーとしんのすけが果敢に敵に挑む内容に子供だけではなく大人の心も完全に掴んだ。
『クレヨンしんちゃん』の映画はどの作品も高い評価を得ているが、とくに『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』、『アッパレ!戦国大合戦』、2014年に上映された『ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の3作は、ファンたちの間で『クレヨンしんちゃん』の映画の中でも不朽の名作だと語り継がれている。
キャラクターの成長も魅力の1つ
現在放送されている、『クレヨンしんちゃん』では、平成から続いているしんのすけのコミカルな「日常」が描かれているが、映画では普段のアニメとは違った「野原一家」の団結力と家族愛が全面に描かれている。
映画の『クレヨンしんちゃん』は主に「非日常」の世界が舞台だが、どんな世界に迷いこんでも「野原一家」の絆は変わらない。また、毎年上映される各映画ごとに、しんのすけの成長や各キャラクターの個性が生かされているのも映画ならではといった魅力だろう。
1997年の『暗黒タマタマ大追跡』では、妹のひまわりに対して嫉妬する素振りを見せていたしんのすけも、2000年の『嵐を呼ぶジャングル』では、兄としてしっかりとひまわりを守るようになった。2014年上映の『ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』では、ひろしが活躍し、家族を一番に考えて行動する父親の姿が感動を呼んだ。
当初は、足が臭い、みさえにウダツが上がらない、といった少々頼りない父親として描かれていたが、映画のシリーズでは誰よりも息子を信じ、真っ先に行動を起こすひろしにいつも胸を打たれる。そして、ひろしが家族を思う温かい言葉の数々は多くの人に支持され、双葉社から名言集を出版するまでになった。
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