土佐兄弟・有輝の母校を卓也が訪問!専修大学附属高校は有輝の「原点」だった? 専修大附属の恩師語る、有輝の意外な高校生活

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根本:当校はとくにあいさつには注力していますからね。校訓の「誠実・努力」にある「誠」はごんべんに「成る」と書きます。一度口に出したことは必ず成し遂げる「有言実行」の精神が大切だと思っています。

柴田:サッカー部では、独自のモットーに「感謝・謙虚・向上」を掲げています。部員には、この3つをあいさつや返事、掃除などで体現するように伝えています。そして何より「社会に出たときに必要とされる人になれ」と。私も、サッカーを通じてそうした人材を育てているつもりです。有輝もそこは理解してくれているんじゃないかな。

卓也:芸能界も面白いだけでは生き残れなくて、やはり「誠実・努力」「感謝・謙虚・向上」は基礎中の基礎です。ただ、大人になってから意識するのではどうしてもボロが出る。有輝は昔から礼儀正しいので、芸人仲間や先輩からも好かれていますね。仕事のパートナーとしても非常に安心なので、僕も専修大学附属高校には感謝しています(笑)。

「目的」と「到達点」を見据えた高校選び

――最後に、「学校の選び方」において大事なポイントを教えてください。

根本:高校生は一般的に「勉強しろ」と言われますが、この時期の経験は将来につながる貴重な財産です。有輝くんも、高校時代の思い出が今に生きていますよね。学校選びで重要なのは「目的」と「到達点」です。偏差値の高い大学を到達点とするなら、学業を目的に高校を選びます。将来好きなことで成功することを到達点とするなら、好きなことに熱中できる余裕と自由を目的に高校を選ぶでしょう。大学受験は、伸びしろばかりの高校生を摩耗しているように感じます。高校の役割は、講義中にあれこれ議論して騒げる学生を大学に送ることだと思っています。

22年の2年生現代社会の授業では、当時の世界情勢とリンクさせつつ、「戦争とテロ」という題材でたっぷり時間を使った。大学受験がないからこそ実現できる授業でもある

柴田:今の時代、いろいろなところから情報を得られます。でも、その情報は自分にとっても真実なのでしょうか。受け止め方は人それぞれ異なりますから、最終的には自分自身で学校を見学したり教員や在校生と話したりしてほしいですね。

卓也:僕の場合、母校の成城中学校・高等学校には自分で足を運んで進学を決めました。でも、有輝のようにまずは自分をよく理解する人に聞いてみるのもアリかもしれません。僕と有輝は、学校を知ったきっかけこそまったく異なりますが、最終的には自分自身で選んで、すばらしい高校生活を送りました。いろいろな角度から検討して、最後に自分が納得できればそこが自分の学校なのかもしれませんね。

(文:末吉陽子、撮影:今井康一)

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東洋経済education × ICT編集部

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