韓国、ミサイル防衛配備で米中の板挟みに 当初は静観していた中国が反対を表明

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一方、韓国へのTHAAD配備の可能性について、中国外務省は「安全保障上の現実的な必要性を超えており、すでに不安定な朝鮮半島情勢をさらに悪化させるもの」だとし、「関係国に対し、行動を起こす前によく考えるよう求める」とロイターに語った。

中国は韓国にとって最大の貿易相手国

中国は韓国にとって最大の貿易相手国であり、2014年の二国間貿易額は2354億ドルに上る。一方、韓国と米国の貿易額は1156億ドルで、対中貿易の約半分に過ぎない。韓国の朴槿恵大統領と中国の習近平国家主席はそれぞれ2013年に就任して以来、6度も会談を行っており、緊密な関係を築いている。
また最近は関係が冷え込んでいるとはいえ、中国は北朝鮮にとって最大の支援国でもある。

訪韓中のラッセル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は17日、米軍と韓国軍は両国の国民を守る義務があるとし、「まだ実際に配備されていない安全保障システムについて第3国が強い抗議を表明するのはおかしなことだ」と中国を暗にけん制した。

韓国国防省のキム・ミンソク報道官も、周辺国が韓国の安保政策に影響力を行使しようとしてはならないと語った。

だが、別の韓国政府当局者は同国が抱えるジレンマを強調。「米国が軍事作戦の一環として(THAADを)配備したいのであれば、われわれはその是非を言える立場にない」と述べた。


(Jack Kim記者、翻訳:伊藤典子、編集:宮井伸明)
 

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