映画音楽の巨匠「モリコーネ」密着取材で見た素顔 『夕陽のガンマン』など多くの作品を発表

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映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』より©2021 Piano b produzioni, gaga, potemkino, terras(東洋経済オンライン読者向けプレミアム試写会への応募はこちら

『夕陽のガンマン』『アンタッチャブル』『ミッション』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』――。生涯で500曲以上の作品を発表してきた映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ。唯一無二の旋律で映画に愛と命を吹き込んだ彼は、まさに映画に愛された作曲家だった――。

2020年7月に91歳で逝去した天才作曲家エンニオ・モリコーネに、5年以上かけて密着取材を敢行したドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』が2023年1月13日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開となる。

モリコーネと家族ぐるみで交流してきた監督

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本作のメガホンをとったのは『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988年)以降、すべての長編映画でモリコーネとコンビを組んできたジュゼッペ・トルナトーレ。

彼のことを親しみを込めてペップッチョと呼び、家族ぐるみで交流してきたモリコーネは生前、「(自分から)一番多くを学んだのはトルナトーレだね。いまではわたしに助言をくれるほどになったよ」(エンニオ・モリコーネ、アレッサンドロ・デ・ローザ著『あの音を求めて』(フィルムアート社)より)と語るなど、彼には全幅の信頼を寄せていた。

それゆえ、モリコーネのドキュメンタリーという企画が立ち上がった際は「ジュゼッペが撮るならやってもいい。彼以外ならダメだ」と釘をさしたほどだった。トルナトーレ自身、8歳でバッハを聴き始めるなど、音楽に対する並々ならぬ愛情を示してきた人物。もちろんモリコーネに会う前から、彼の音楽の大ファンだったことは言うまでもない。

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