日経平均3日続伸、終値1万9254円 2000年4月19日以来、15年ぶりの高値
[東京 13日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸。終値で2000年4月19日以来、約15年ぶりに1万9000円台を回復した。公的マネーによる日本株の買い余力が大きいとの見方から現物、先物に海外勢の買いが入った。
賃上げによる国内景気の回復期待が強いほか、朝方にメジャーSQ(特別清算指数)算出を無難に通過したことで短期的な需給面での安心感も広がった。個別ではファナック<6954.T>が大幅高となり指数をけん引した。SQに伴う売買が膨らみ、東証1部の出来高、売買代金は今年最高を記録した。
米国で早期利上げ懸念が後退し、前日のダウ工業株30種が大幅高となったことで、世界的な緩和マネーの動きが一段と活発化している。公的資金の買い余力の大きさ、企業業績への期待感なども株式市場に資金を呼び込む材料になっている。
市場では「日本株の上昇ピッチが速く、買わざるを得ない国内外の投資家が機械的に組み入れているようだ。需給要因が強く、相場の過熱状態が慢性化しつつある」(準大手証券トレーダー)との声が出ていた。
4月に株主との対話窓口となる部署を設け、増配や自社株買いも検討すると報じられたファナック <6954.T>が大幅高となり、1銘柄で日経平均を120円強押し上げた。
大阪取引所によると、3月限日経平均先物・オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)値は1万9225円43銭となった。
個別銘柄では、リロ・ホールディング<8876.T>が昨年来高値を更新した。12日、2015年3月期の連結業績・年間配当予想を上方修正したことが好感された。主力となる企業福利厚生のアウトソーシング事業が堅調に推移しているという。日立製作所<6501.T>も堅調。12日に発表した鉄道車両の海外受注案件を材料視した。同社はオランダの鉄道運行会社アベリオ社に鉄道車両234両(70編成)納入する契約を結んだ。
東証1部騰落数は、値上がり1126銘柄に対し、値下がりが602銘柄、変わらずが139銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 19254.25 +263.14
寄り付き 19119.58
安値/高値 19042.25─19335.8
TOPIX<.TOPX>
終値 1560.33 +13.70
寄り付き 1555.43
安値/高値 1550.25─1566.03
東証出来高(万株) 319873
東証売買代金(億円) 43072.85
(河口浩一)
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