不登校の子どもに「学校以外の居場所」つくる、7人の子を持つ母親の素顔 不登校過去最多、フリースクール運営に助成を
2022月10月、「多様な学びプロジェクト」は、川崎市の後援を受け、市と共同で「学校が苦手な子と保護者のための街のとまり木マップ かわさき版」を作成。11月初旬より、市内の公立小中高・特別支援学校、市民館や図書館、こども文化センターなどで配布を開始した。

「先進的な事例として全国に広げつつ、事業効果を測るため、利用者と施設側へのアンケートも実施し、今後の政策提言などに生かしていきたいと思います。
17年から活動を続けてきて、現在課題に感じているのが、フリースクールを運営する方々の現状です。フリースクールには公的な助成がなく、子どもをフリースクールに通わせる保護者は月謝を払う必要があります。フリースクールの運営者は、本来公立学校に通っていればお金を出さずに済む保護者の状況を考え、極力月謝を下げようとしているケースが多いのですが、それにより、自身の収入を副業で補うなど結果的にワーキングプアに陥ってしまう。
不登校の子どもたちをサポートするフリースクールやコミュニティーカフェなどが健全に運営していけるよう、行政からの補助が受けられるような制度づくりへのアクションを起こしていきたいと考えています」と語った。

「多様な学びプロジェクト」代表
神奈川県川崎市高津区在住。1歳から16歳まで6男1女の母。「街を学び場に!」をモットーに、学校外で育つ子どもたちも含めた、すべての子どもたちが豊かな子ども時代を送ることのできる社会の実現をビジョンに、そのための心理的・物理的な社会インフラを整えることをミッションに活動。学校外で育つ子が平日昼に気軽に立ち寄れる場所、全国約470カ所をウェブサイトで紹介しているほか、多様な学びのキーパーソンをゲストに呼ぶオンラインコミュニティーやイベントも運営している
(撮影:尾形文繁)
(企画・文:長島ともこ、注記のない写真:buritora / PIXTA)
東洋経済education × ICT編集部
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