東北大学×福島・宮城
震災復興から、その先へ。産学官をむすぶ連携拠点として地域の新たな未来を切り拓く

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インターフェース機能を発揮し、多様なステークホルダーとの共創を推進するため「グリーン・ゴールズ・パートナー」という枠組みを設置。さまざまな企業や団体とつながりながら互いの活動の活性化を図る。社会課題解決への貢献だけでなく、研究シーズの活用によって新たなビジネスの創出を生むなど、人々を巻き込みながら一歩踏み込んだ活動も実施する。

復興とSDGsの推進パートナー 福島県・宮城県との連携

震災で大きな被害を受けた福島県では、11年が経過した現在でも復興は道半ば。さらに時間を経て新たに浮かび上がってきた課題も存在している。これを受け、機構は新たに「福島復興支援室」を立ち上げ、これまで以上に復興に尽力していくことを表明した。2022年3月には、東北大学と福島県との包括連携協定が締結され、復興とSDGsを推進するパートナーとして地域活性化のさらなる加速を目指す。

政府が進める「福島国際研究教育機構」の設立に向けた取り組みへの参画はもちろんのこと、参画するだけではなく、学外とつながり活動する拠点を持とうと、青葉山新キャンパスを中心としたサイエンスパーク構想を福島県浜通り地域へ横展開した「Fサイエンスパーク構想」も検討している。また、宮城県との包括連携協定も結んでおり、従来の連携体制を改めて見直し、そのつながりをより強固なものにしてきた。

被災地とともに歩んできた大学だからこそ、これまで以上に東北の復興を戦略的に支援・発信し、「社会とともにある大学」として、安心・安全で持続可能な新しい時代の創造に取り組み続ける。

福島県と包括連携協定締結式の様子 大野総長と福島県内堀知事

連動・連携がつくる未来社会

東北大学が目指すのは、地域の新たな共創拠点をつくるとともに、SDGsの達成・グリーン社会の実現に貢献する人材を育成することで、研究者や学生の地域定着・地元企業の活性化を図り、地域全体を活性化させること。さらに福島から世界の課題にソリューションを提供すべく、国際教育研究拠点として、世界への発信・貢献を続けていく。

地域に根差し、産学官の連携により地元東北の課題・震災復興に取り組んできた東北大学。その先には、復興を超えた、持続可能な新たな未来社会の創造を見据えている。

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