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宗教が「抑圧、排除、人権侵害」に向かっている 孤立した個人が宗教右派に糾合される危うさ

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統一教会と政界の関係の深さを目の当たりにした宗教学者・島薗進氏は「今、反省している」と話す。

宗教学者 島薗進
島薗 進(しまぞの ・すすむ)/宗教学者。東京大学名誉教授。日本宗教学会元会長。1948年生まれ。東京大学文学部卒業。近著に『教養としての神道 生きのびる神々』。(撮影:尾形文繁)

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母親による度を越した高額献金やそれに伴う家庭崩壊など、山上徹也容疑者の身に起きていたことには、世界平和統一家庭連合(旧統一教会。以下統一教会)が以前から抱えていた諸問題が象徴的に表れている。

宗教学者である私は今、反省している。

1980年代から90年代にかけて霊感商法が社会問題化し、1992年には合同結婚式のおかしさが大きく報じられた。2009年には霊感商法を行っていた教団傘下の販売会社・新世が摘発され、逮捕者が出た。翌10年には、北海道大学の櫻井義秀先生らが統一教会の全体像をまとめた『統一教会 日本宣教の戦略と韓日祝福』が出版された。

解消に向かうと思っていた

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