子ども幸福度1位・オランダでは、「4歳からの性教育」をどう教えているのか? 性教育=性行為ではない、まず整える安全な環境

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もし、教室や家庭で性の質問をして、気まずい顔をされたり、はぐらかされたり、叱られたりすれば、子どもは「これは聞いてはいけないことだった」と判断し、二度と性についての話をしてくれなくなる可能性もあるかもしれません。

一般的な質問ならまだしも、それが子どもにとって「性の悩み」に発展した場合、打ち明けられる相手が家族ではないというのは、オランダでは「悲しいこと」として受け入れられるように感じます。それを避けるためにも、私自身も、「まず、お父さんかお母さんに話そう」「きっと私の話に耳を傾けてくれる」と思える親子関係をつくっておきたいと思っていますし、学校でも「私(僕)が、安心して話をできる」と子どもが思える環境を、先生たちがつくってくれたらありがたいなと思います。

三島菜央(みしま・なお)
1987年生まれ。京都生まれ京都育ち。小学校からずっと吹奏楽に人生を捧げるも、高校2年の夏に中退。その後、大検に合格し、関西外国語大学に入学。在学中は米University of Northern Iowaに長期留学。大学卒業後は、ベンチャー企業で起業見習いをしながら個別の成人向け英語指導を行う。約7年間大阪府立高校で英語教諭として勤務した後、もっと広く教育を見つめられる教育者を目指して、2019年オランダへ移住。現地でEdubleを立ち上げ、オランダの学校視察を行いながら、校長や教職員にインタビューを行っている。教職員の働き方やチーム形成、ウェルビーイングや社会で生きる人々のマインドセットなどに興味を持ち、メディア出演や講演会などを行いながら、教育視察のコーディネートなども行う
(写真:三島氏提供)

(注記のない写真:middelveld / Getty Images Plus)

執筆:Eduble代表 三島菜央
東洋経済education × ICT編集部

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小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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