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オーストラリア産「Wagyu」の風味と改良の実態 日本産和牛の遺伝子を引き継ぎ、世界で需要増

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有力機関による調査・研究リポートからビジネスに役立つ逸品をえりすぐり、そのエッセンスを紹介。

世界で需要高まる「豪州Wagyu」
和牛の輸出増にも追い風

・農畜産業振興機構「豪州におけるWagyuの位置付けと改良の実態」(2022年7月)

・農畜産業振興機構 調査情報部 国際調査グループ、JETROシドニー 赤松大暢

牧場で草を食む牛
牧場の和牛。豪州は1990年代に和牛の生体や遺伝資源を輸入し、独自の改良増殖を行ってきた(写真:PIXTA)

本リポートは「豪州Wagyu」の概要と改良の実態を報告している。同国では、和牛の遺伝子を交配した独自の豪州Wagyuの改良増殖が重ねられてきた。2022年の飼養頭数は約49.2万頭で肉用牛全体の2.1%を占め、25年には1.8倍となる見込みだ。

豪州Wagyuは遺伝的能力評価システムにより、増体や脂肪交雑、枝肉重量など14項目の形質を評価し、改良が行われてきた。とくに豪州Wagyu協会(AWA)が遺伝子検査を導入した17年以降、品質は向上している。輸出に関する統計データはないが、近年、米国への供給が増え潜在需要は大きい。中国やドバイ、シンガポールなどへも輸出し、海外での高級牛肉需要は高まっている。

一方、AWAはWagyuを和牛遺伝子の交配割合50%以上のものと定義し、交配率で5ランクに分類しているため、品質には幅がある。飼料の違いから和牛とは脂の風味も異なる。

日本では唯一無二のブランドとして「和牛統一マーク」を付し、30年に3600億円の輸出目標に向け、官民で取り組んでいる。和牛にとっても「海外の高級牛肉需要の高さは追い風になる」と筆者は見通している。

英文作成「AIライター」の実力
遠くない未来に日本語版も

・第一生命経済研究所 「AIライターの衝撃~文章を自動生成してくれる現代の魔法〜」(2022年8月5日)

・第一生命経済研究所 ライフデザイン研究部 主席研究員 柏村 祐

AI(人工知能)が文章作成を代替するAIライターというアプリケーションが登場している。本リポートは、英文作成のAIライターをいくつか試し、その実力を報告する。

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