コロナ禍でネズミの「行動」が変わった驚愕事実 ニューヨークで自動車のネズミ被害増えたワケ

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ニューヨークで自動車のネズミ被害が増えている背景には、コロナ禍でネズミの行動が変わっていることもあるという。写真はネズミがボンネットの中に置いていったチキンの骨(Michelle V. Agins/The New York Times)

リビー・ドゥノーは8年にわたって、愛車プリウスの整備や修理をブルックリンにある自動車整備工場「アーバンクラシックス・オートリペア」に任せてきた。作業はいつも迅速だった。

ところが2021年1月、その工場に愛車を持ち込むと、整備士たちは困り果てた。車は問題なく走るのに、ダッシュボードのエンジン警告灯が消えない。「整備士はいろいろと検査をしたけれど、原因はわからなかった」とドゥノーは言う。

だが、整備士はついに原因を突き止めた。ネズミだ。ネズミがセンサーワイヤーをかじったのである。ドゥノーは修理代として700ドル(約9万3000円)を支払うことになった。

ネズミ被害の修理が急増

ネズミがエンジンルームをねぐらにするというのは、ニューヨーカーにとっては目新しい話ではない。とはいえ、市内の自動車整備工場の多くは、ネズミ被害による修理依頼がここ2年で急増したと言う。この記事のために取材したニューヨーク市内の整備士28人のうち20人が自動車のネズミ被害が増えたと報告し、そのうちの10人は新型コロナ禍の中で被害が倍増したと語った。

「新しい車も古い車も、みんなネズミ問題を抱えてやってくる」と、ヘルズキッチンにある「マンハッタン・オートリペア」の整備士、オジー・ダヤンは言った。「おかげで商売は順調だが、作業は気持ち悪い」。

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