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日本企業も注目「コーシャ食品」の厳格な認証基準 ユダヤ教徒が食べてもよいとされる清浄な食品

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有力機関による調査・研究リポートからビジネスに役立つ逸品をえりすぐり、そのエッセンスを紹介。

急成長する「コーシャ認証」市場
ユダヤ教の食事に関する宗教認証

・三井物産戦略研究所「ユダヤ教コーシャ認証市場の可能性」(2022年7月19日)

・三井物産戦略研究所 国際情報部 欧露・中東・アフリカ室 徳永勇樹

ユダヤ教の祝祭日である過越祭の特別メニュー。酵母の入っていない薄いパン(マツァー)などを食べる(写真:PIXTA)

ユダヤ教の食事規定に関する宗教認証「コーシャ」は、欧米諸国では広く認知されている。世界には1400以上のコーシャ認証機関がある。「ラビ」と呼ばれるユダヤ教の宗教指導者が厳格に審査を行い、認証を取得した食品などにはコーシャマークが付与される。 

①禁止された動物(牛・羊・ヤギ・鶏・七面鳥等以外の肉類、ウロコのない魚介類など)を食べない、②肉と乳製品を同時に食べない、③肉は宗教規定に従ってコーシャ処理をするのがコーシャの基本ルールだ。

イスラム教徒やベジタリアン、食品アレルギーを持つ人、食の安全性を重視する人など、非ユダヤ教徒にもコーシャ食品は浸透。市場調査会社によると、世界のコーシャ食品市場は2021年に199億ドルに達し、今後も成長が続く見込みという。ゴディバ、ネスレ、コカ・コーラなど欧米ブランドが自社製品でコーシャ認証を取得。日本酒、コメ、日本茶などの日本企業も約150社が米国や欧州向けの製品で認証を取得している。

日本企業が強みとする食の安全性にコーシャ認証を掛け合わせれば、製品の輸出の際に付加価値を高める1つの可能性となるだろうと筆者は提言する。

世界最下位になった韓国の出生率
影響は経済はじめ、教育、国防にも

・労働政策研究・研修機構「世界最下位を記録した韓国の出生率、その現状と政府の対応」(2022年7月)

・労働政策研究・研修機構 滞在研究員 イー・サンヨン

2021年の韓国の合計特殊出生率は0.81。世界200カ国中最下位で、OECD加盟国で唯一、1を下回っている。本リポートは、韓国の出生率低下の要因と、少子化の影響について概観する。

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