レンタルスペース投資という稼業を知ってますか 物件所有者はもちろん所有していなくてもできる

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シェアリングエコノミーの広がりとともに新しい稼ぎ方が生まれてきています(写真:zon/ PIXTA)
ビジネスやパーティ、撮影・収録、スポーツ・趣味などに「時間貸し」で会議室やマンションの一室などを貸し出すレンタルスペース。このレンタルスペース(部屋)の物件を購入・運営するのはもちろん、所有してなくても投資して収益を得る稼ぎ方が生まれてきています。『レンタルスペース投資の教科書』の著者、坂口康司氏が解説します。

レンタルスペース投資とは何か?

レンタルスペース投資という概念を見聞きしたことがない人も多いでしょう。レンタルスペース投資は簡単に言うと、民泊の時間貸し版です。部屋のオーナーが「パーティ、ビジネスユース、撮影などのために」部屋を数時間借りたいお客様に貸すことで収入を得るビジネスモデルです。

レンタルスペースの利用例を具体的に説明しましょう。高田馬場駅でオンラインによる打ち合わせをしたい場合、レンタルスペース専用のプラットフォームで「高田馬場 6月6日15時〜17時 会議・打ち合わせ」と入力し検索をすると、対象の部屋がずらっと出てきて、1時間800円くらいでオンラインでの打ち合わせができるスペースを見つけられます。

そして、お客様がお金を払って、数時間の滞在をして、心地良い時間を過ごし、その対価を払うことで、レンタルスペースの運営が成り立っているのです。

レンタルスペース投資とはこのようにお客様に時間単位で部屋を貸すことで収益を上げていく投資方法なのです。私の知る限りでは初期投資100万~150万円程度で、月々の家賃を上回る収益を上げて月に数万~10万円程度の利益を稼いでいるケースがあります。

レンタルスペース投資においてはスペース(部屋)である物件を所有する必要はありません。スペースを賃貸で借りて、きれいにし、お客様に提供することで、収益を上げます。

物件所有者がレンタルスペース投資を行っているケースもあります。

空室が出てしまったアパートなどの部屋を、時間単位で貸して、収益を上げることで、空室リスクに対応していたりします。

レンタルスペースとして貸し出せるスペースの形態もいくつかあります。

ビジネスパーソン向けの仕事ができる個室、パーティースペース、撮影スタジオ、サロンなどです。

そして、レンタルスペースの集客プラットフォームを運営する株式会社スペースマーケットは2019年12月に東証グロース(旧マザーズ)市場に上場していて、コロナ禍でも流通金額が伸びているため、将来性がある市場と言えるでしょう。

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