三菱「ミラージュ」モデルチェンジできない葛藤 発売から10年が経過した今、次世代モデルは?
三菱自動車工業の5ナンバー小型ハッチバック車である「ミラージュ」は、2012年のモデルチェンジから10年が経過した。同様に寿命の長い車種に日産「マーチ」がある。こちらは、2010年のモデルチェンジから12年が経つ。
それら競合として、トヨタ「ヤリス(前型ヴィッツ)」、ホンダ「フィット」、マツダ「マツダ2」などがある。ヤリスは2020年にフルモデルチェンジし、国内での車名をヴィッツから海外と共通にした。フィットも2020年にフルモデルチェンジをしている。マツダ2は、2014年のモデルチェンジから現在に至り、8年を経たところである。その途中の2019年に、それまでの「デミオ」からマツダ2へ車名を変更した。
一般的なモデルチェンジの周期
5ナンバーの小型ハッチバック車は、いずれも6~7年ほどでモデルチェンジをしており、ヴィッツからヤリスへ変わる際には国内で10年を要したが、一般的に10年を待たずしてフルモデルチェンジを迎えるのが販売促進の点でも適切ではないだろうか。欧州車は、モデルチェンジ間隔が長いとされるが、それでもおおむね8年だ。
ミラージュは、現行の6代目まで4~5年でフルモデルチェンジしていた。したがって現在は、歴代でもっとも長い販売期間となっている。
小型ハッチバック車のモデルチェンジ間隔が長くなる傾向のひとつとして考えられるのは、軽自動車需要の拡大ではないか。世界的な経済の停滞傾向が続き、2012年には国内自動車販売台数の約40%近くを軽自動車が占めるようになった。
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