週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資

ジム・ロジャーズ「ついにバブルは終了するのか」 野球の試合なら「今は最終回に入った局面」

6分で読める
  • 花輪 陽子 ファイナンシャルプランナー
2/3 PAGES

では、どんな形でゲームは終わるのでしょうか。

「現在、このバブルは最終回に入っていると思う。もちろん(決着がつかず)同点になっていれば延長線に突入してしまうが、この強気相場にもゲームセットが近づいていることは間違いない。そして、バブル崩壊のサインはいろいろ見えている。今まで投資をしたこともない新規参入者が「投資で儲けるのは簡単だ」と言い、SPACという特定買収目的会社があちこちで設立された。実はSPACは当時と呼び方は違っているものの、すでに百年以上前から存在している」

たしかに、コロナ危機後のラリー相場で新しく生まれた投資系の専門家や研究グループもかなりの数に上りました。女性誌などでも株や仮想通貨(暗号資産)を取り扱うようになってきていました。私は2001年から金融業界に身をおいていますが、2008年のリーマンショック前のアメリカの住宅バブルの頃と似ていると感じることがあります。

市場は再びパニックを起こすか?中国企業の倒産に注目

ロジャーズ氏は続けます。「ロシアのウクライナ侵攻以降は少し値を下げているが、中国のテンセントやアメリカのアマゾンなど、以前は連日上昇を続けてきた銘柄もバブル末期の典型のようだ。しかし、これはまだ完璧なバブルではない。なぜなら、すべての株が急騰しているわけではないからだ。バブルの最後にはすべての株が上がる。

そして、歯医者に行けば受付担当が株について話をしてくるし、タクシーに乗れば運転手が得意げに株で儲けた話をしてくる。もし、あなたの周りでそれが起きたら私に教えてほしい。これが、バブルの終わりを告げるサインだ」

1980年後半~1990年代初頭の日本のバブル景気を経験したことがある人にとっては完全なバブルはわかりやすいかもしれません。ロジャーズ氏は日本の不動産もバブルになりかけているように見えると言います。

「もし、ウクライナの状況が、予想を超えた新たなステージへ移行したり、次の感染爆発などが始まれば、市場は再びパニックになるだろう。さらには、誰もが知っているような世界的企業が倒産すれば、やはりパニックが引き起こされるだろう。個人的には中国企業の倒産に注目しているが、こういったニュースが投資家を怖がらせ、おびえた投資家は「売り」にまわることになる」

次ページが続きます:
【もしウクライナ情勢が「安定」したら?】

3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象