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岸田政権が狙う「黄金の3年」に潜む危うさ たとえ参院選勝利でも無策続けば泥沼化も

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たとえ参院選で勝利しても、その後の政権運営は順風とは限らない。無策なら「泥沼の3年」も。

参院選が6月22日に公示され、福島で第一声を上げた岸田首相(写真:つのだよしお/アフロ)

政権担当約9カ月の岸田文雄首相は、2021年10月の衆議院総選挙に続いて、7月10日、参議院選挙を迎える。内閣支持率は高水準だ。6月の調査で、読売新聞57%、共同通信56.9%、時事通信48.7%を記録した。一方、野党各党の支持率はいずれも9%以下で、低迷が続く。

参院選の勝敗ラインは「選挙後の参議院での与党過半数維持」である。過半数割れなら、首相交代論が噴出しそうだが、選挙情勢報道では、勝敗ライン突破で政権継続という分析が目立っている。

続投の場合、岸田首相は「黄金の3年」を手にする。以後、衆参のどちらの選挙もない「無選挙の3年」という意味だ。衆議院議員の任期満了は25年10月だから、次の参院選の25年の夏まで、首相が自ら解散・総選挙を断行しなければ、「無選挙の3年」となる。

3年間、選挙対策の心配なく、内外の政策目標、政治・経済・社会などの構造や体質の転換・改革といった長期的課題に本格的に挑戦することができる。「黄金の3年」と呼ぶ理由はそこにある。

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