深刻「世界の水不足」を技術で救う日本企業の凄さ 「水の惑星」地球だが、真水は0.01%に過ぎない

海水から真水を作り出す
世界中で水が足りないならば作るしかない。水を作るには熱を利用するか、濾過膜を利用するか、2つの方法がある。昔は海水を熱して水蒸気を集めて淡水にする方式が主流だったが、これでは燃料費がかさむし、CO2が大量に発生してしまう。そこで、最近では海水に高い圧力をかけ、濾過膜を通過させて塩分や不純物を除去する方式が優勢になっている。中東ではすでに多くの淡水化プラントがあるが、今後は世界的にもっと増えていくだろう。
大阪に本社のあるササクラ(6303)は有力な淡水化プラントメーカーのひとつ。1949年に捕鯨船に搭載する海水淡水化装置の製造で創業した。
1966年に松島炭鉱池島鉱業所へ日本初の陸上用海水淡水化装置を納入、1967年にはクウェート政府から当時世界最大の海水淡水化プラントを受注した。その後、中東諸国の求めに応じてプラント建設を行うなかで海外進出が本格化していった。
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