[Book Review 今週のラインナップ]
・『ブリュッセル効果 EUの覇権戦略 いかに世界を支配しているのか』
・『社会のみかたを映画に教えられて スクリーンに息づく愛しき人びと』
・『紛争地のポートレート 「国境なき医師団」看護師が出会った人々』
・『そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」しています。』
[新書紹介 3分で4冊!サミングアップ]
・『日本の国会議員』
・『日本史サイエンス 弐』
・『政治責任』
・『不倫と正義』
評者・関西大学客員教授 会田弘継
パソコンでネットに接続していると「クッキーの使用に同意しますか」という表示がやたらと出る、日本のニュースサイトが欧州からは見られなくなった、スーパーで買う豆腐に遺伝子組み換え大豆使用と細かく表示されている──。日常よくあるこうしたことが、本書が扱う「ブリュッセル効果」である。
「EUの覇権戦略」という書名は物々しいが、欧州連合(EU)生まれの規制基準が世界を覆い、日常生活に浸透していることを指す。国際法学者による本書を熟読すれば、なぜ米国ではなくEUがこうした世界経済のルール作りの覇者なのか、理解できる。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け