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新型コロナで鎖国、情報の分断が新冷戦を招く 監視下のオンラインでは本音の情報交換もムリ

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厳しいゼロコロナ政策は中国の国際情勢分析を鈍らせる。それが新冷戦を激化させる要因にもなる。

上海市では3月末から現在に至るまで、厳しいロックダウンが行われている(写真:AFP/アフロ)

昨年7月、天安門広場での中国共産党設立100周年の記念式典で、若者たちは自国の発展モデルを誇る習近平総書記に熱い称賛の拍手を送った。だが若者の期待は、いま急速に体制への疑問へと転じつつある。

「中国公民の不必要な出国活動を厳しく制限し、出入国証明書の審査・発行を厳格化すべきだ」。国家移民管理局の許甘露・党組書記兼局長は、5月10日、会議で部下に指示を出した。習が中央政治局常務委員会で指示した新型コロナ対策に基づく措置という。

このニュースが報じられたのが12日。だが移民管理局は翌日、中国版SNSの公式アカウントで訂正メッセージを発した。「経済や科学研究、就学などの必要な活動、重病人の看病などの緊急人道主義関連の案件では、速やかにパスポートや証明書の発行を行う」。「わが国が『パスポートの発行を停止した』『グリーンカード(外国の永住権証明書)にはさみを入れ出国を禁じた』などの情報は、外国の一部のメディアが流したフェイクニュースだ」。

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