有料会員限定

中国外交を規定する「新冷戦」の思考アプローチ 米中冷戦を前提に中ロ関係の強化に乗り出した

✎ 1〜 ✎ 348 ✎ 349 ✎ 350 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

中国は長期的な米中対立を不可避と見なし、信頼できる隣国・ロシアとの関係強化を進めている。

アムール川に架かる黒龍江大橋は、中ロ間で初めての国境橋だ。右側が中国領(Avalon / 時事通信フォト)

固い信頼で結ばれた国境だった。3年前の3月、筆者は中国北方の小都市、黒河からバスでアムール川(中国名・黒龍江)の仮設橋を渡り、対岸のロシア・ブラゴヴェシチェンスクに入国した。

筆者はロシア語ができない。しかも黒河では体調を崩して地元の病院に駆け込んでいた。中ロ国境地帯の見学のためだけに、勝手のわからぬ晩冬のシベリアに1人で渡るのは無謀ではないか。不安な筆者は、黒河で出会った中国人たちに手当たり次第に相談した。

次ページ米国への強い警戒感
関連記事
トピックボードAD