米国への対抗上、中ロの協力は深化している。中国は今年、国際的な外交攻勢に乗り出すだろう。
世界の団結を訴えた北京冬季五輪。数々のドラマを生み出し、世界を沸き立たせた。だがその背後で、大国同士のさや当てはますます激しくなっている。
8年前のソチ五輪と同様、今回も焦点はロシアだ。昨年末以降、ロシアはウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を牽制するため、ベラルーシとの同盟関係も使って、ウクライナを南方、西方、北方から自国軍で包囲し始めた。緊張は最高レベルに達している。
北京五輪の開催まで、西側先進国の非難の矢面に立たされていたのは中国だった。香港の民主派弾圧、台湾への軍事圧力、ウイグル族「虐殺」、そして北京五輪の外交ボイコット。西側のターゲットがロシアに入れ替わり、中国はここで一息つくこともできたはずだ。だが国家主席の習近平は、むしろ積極的にロシア大統領・プーチンに肩入れするのを選んだ。8年前、ロシアのクリミア併合に沈黙を貫いたのとは一線を画す。
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