姜 僕は、やっぱり先ほどの『ワールドトリガー』ですね。何十回も読み返して、効果音のズガーンとかドドドッとかまで覚えている、どハマりの作品。1つの作品に入れ込むと、ほかの作品でも「これって何、どういうこと?」と細部にまで目が届くようになる。漫画でも一般書でも選ぶときには、とにかく「これ面白そう」という感覚を大事にしています。
──ほかの皆さんは本をどんな尺度で選んでいますか。
田之倉 自分の問いに答えてくれそうな本を選ぶようにしています。答えを求めて本を読むと知識が入りやすいし、何より「積ん読(つんどく)」になりにくいです。
西岡 自分で自分の枠を狭めないことが大事だと思っているので、意識的にジャンルを散らして、あれこれ読みます。本を読むだけで完結しないように、お互いの感想を言い合える友達もつくるようにしています。
──たとえ興味がなかった本でも、読んでみると、経営課題やその解決のヒントが見えてくるという経営者の発想ですね。一般書に限らず、漫画で読んだことも勉強につなげてしまう東大生の頭の中を垣間見ることができました。ありがとうございました。

現役東大生。1996年生まれ。偏差値35から東大を目指し、オリジナルの勉強法を開発。崖っぷちの状況で開発した「思考法」「読書術」「作文術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、2浪の末、東大合格を果たす。そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社「カルペ・ディエム」を設立。全国5つの高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計38万部のベストセラーとなっている。22年5月、現役東大生が選んだ受験に役立つ漫画をまとめた『東大×マンガ』(内外出版)を発売
(撮影:尾形文繁)
(文:田中弘美、注記のない写真:Kana Design Image / PIXTA)
東洋経済education × ICT編集部
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