前NY連銀総裁「物価抑制には金利を5%以上に」 耳障り良いごまかし続けていけば当局は信頼を失う

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ダドリー前ニューヨーク連銀総裁は11日、インフレを抑制するために必要な金利水準や、それがどれほどの痛みを引き起こすのかについてのメッセージで米金融当局は「ごまかし」をやめるべきだと述べた。ブルームバーグ・サーベイランスのインタビューでの発言。

物価圧力を抑えるために米金融当局が政策金利をどこまで引き上げるべきかについて、ダドリー氏は「4-5%もしくはそれ以上だと思う」と語った。同氏はブルームバーグ・オピニオンのコラムニストで、ブルームバーグ・エコノミクスのシニアアドバイザーも務める。

この日発表された4月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回り、経済の広い範囲にインフレ圧力が高まっていることを示した。

米消費者物価指数、4月は予想を上回る-インフレ継続を示唆 (1)

複数の米金融当局者からは、経済を軟着陸させ、景気後退(リセッション)入りや失業率の急上昇を回避することは可能だとの声が聞かれる。しかし、ダドリー氏はこうしたメッセージはメリットよりデメリットの方が大きいと指摘。

「米金融当局は景気を減速させて失業率を押し上げるほど政策を十分に引き締めなければならない。それが求められていることであり、そのことをもっと率直に国民に説明すべきだ」と語り、耳に心地の良いごまかしを続けていれば、金融状況はさほど引き締まらず、金融当局に対する信頼が損なわれかないと警鐘を鳴らした。

原題:

Dudley Says Fed Should Hike to 5% or Higher to Curb Inflation(抜粋)

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著者:Alister Bull

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