「Dr.コトー」のモデルがいた島の医療は今… 離島・へき地医療が突きつけられている現実

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瀬戸上先生とは逆方面かもしれませんね。自分のスキルはできるだけ落として、リハビリが必要だったら、リハビリのセラピストを島外から呼んできて、今日みたいにやってもらったりとか。

瀬戸上先生を分解して、この部分は僕たちでできる、この部分は看護師、この部分は外部から応援っていう形で今、パズルを分解しているような形で作業してるかもしれませんね。

実は、直接行って応援はできないけど、例えばインターネットで、ちょっと皮膚科のドクターとかですね、整形とか、そういった先生たちは、いつ写真送ってもすぐ連絡くれるし。

でも、必然的に皮膚科の先生だったら、何人も知り合いがいるけど、1人2人に限られますね。

だいたい僕たちも、またこのような湿疹がわかんなかった、また送っちゃったなっていうと、「こないだ、ああ言ったじゃないか」みたいな連絡が来て、僕たちも勉強になるし、向こうも、「齋藤たちはこういうレベルなんだ」「このぐらいで悩んでんだな」というのがわかるし。「だったらこんな教科書読んだらいいよ」とか。

整形外科の先生も、例えば、本書いてる先生が、この本に一応書いてあるけど、電話じゃないと言えないことはとかで、電話してくれたりですね。

だから、各科で1人か2人ずついるって感じですよね。陸ではつながってませんけど、ネット上ではつながってるんで、1つの総合病院の中の一医者みたいな感じだなって気持ちは 正直ありますよね。

※続きは、YouTubeチャンネル「探究TV / 東洋経済education×ICT」で配信中

齋藤 学(さいとう・まなぶ)
下甑手打診療所 所長、ゲネプロ代表
1974年千葉県生まれ。2000年に順天堂大学医学部卒業。地元の国保旭中央病院で研修後、浦添総合病院(沖縄県)で救急医として研鑽を積む。フライトドクターとして離島に出向くたび、離島医療の過酷さを実感する。同病院で救命救急センター長を務めた後、診療の幅を広げるため、離島医療や在宅医療、内視鏡を含めたがん診療を学ぶ。離島やへき地で闘える医師を育てるためのトレーニングを探して、世界の離島・へき地医療の現場を巡り、14年に離島・へき地医療や総合診療医の教育プログラムを提供する会社「ゲネプロ」を設立、代表に就任。17年にはオーストラリアへき地医療学会と提携を結んだ「Rural Generalist Program Japan」を始動。20年より現職

 

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制作:探究TV / 東洋経済education×ICT

東洋経済education × ICT

小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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