誤解されがち 「ミス日本」が考える美しさの本質 「努力と才能を競う」のはオリンピックと同じ

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次に、2022ミス日本グランプリの河野瑞夏さん(国際基督教大学教養学部4年・21歳)にも話を伺いました。

ミス日本グランプリが感じる「女性らしさの変化」

── グランプリ受賞、おめでとうございます。河野さんはなぜご自身がグランプリに選ばれたと思いますか?

河野:審査員の方に直接聞いたわけではないのですが、思うにはファイナリストの中で、私がいちばん「女性らしさというものは、こう変わってきているのだ」ということを訴えたいという思いが強くあって、それが伝わったのかなと。

── 女性らしさの変化とは?

河野:私自身、女性らしい体やステレオタイプの女性像にものすごく悩み、摂食障害になった経験があるのです。それをSNSで発信すると、予想を超えた共感の声があったので、「これは私だけの問題ではなくて、社会の問題なのかもしれない」と気づきました。

ボディポジティブという言葉もあるにはあるけれど、社会ではまだ浸透していない。それこそ「いい女」的な女性らしい体つきが求められているのかなと。そこで私は美しいっていったいなんだろうとすごく考えて、ミス日本に応募することで美しさとは何かを学びたいと考えたのです。

私自身が公に立って“新しい女性らしさ”を表現することで、何か皆さんに気づいてもらいたい。その気持ちを一貫して持っていたので、その思いが審査員の方に届いたのかなと思います。

(写真:椙本裕子)
次ページ本当は乗り込んでやろうと思って応募しました(笑)
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