囲碁と将棋、「女流棋士の時代」幕開けの裏側 知的ゲームの代表格は「復権」に何が必要なのか

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競技人口が減少している囲碁・将棋界だが、近年は女流棋士の活躍が目立つ。両棋界で異なる「女流棋士」の位置づけとは。

4月14日から始まった囲碁の女流名人戦に挑戦する仲邑菫二段。13歳1カ月でのタイトル挑戦は、史上最年少となる(写真:時事)

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知的ゲームの代表格とも言える囲碁と将棋の世界で、異変が起きている。

将棋界では藤井聡太氏(19)が2022年2月、王将戦で勝利し、史上初めて10代での五冠を達成した。囲碁界でも、2018年に国民栄誉賞を受賞した井山裕太本因坊(32)が「魔王」と言われるほどの粘り腰を発揮し、四冠を保持している。

両雄の活躍に沸く囲碁、将棋界だが、実は競技人口は年々減少している。『レジャー白書』(日本生産性本部)の統計では、国内の将棋人口は2009年には1270万人だったが、2020年には530万人と6割も減少した。

将棋人口は「藤井効果」で2017年に増加に転じたものの、その翌年には反落。受験戦争の激化や趣味の多様化の影響がある中で、「将棋界は藤井人気を生かし切れていない」(将棋に詳しい経済ジャーナリストの岩崎博充氏)との指摘もある。

囲碁人口も同様に、2009年の640万人から2020年には180万人にまで7割以上も減っている。囲碁ファンの高齢化とともに、「日本棋院をはじめとする囲碁界の普及活動が浸透していない」(プロ棋士)という意見もある。

日本棋院の団宏明理事長(当時)は2019年3月の会見で、「井山裕太さんの国民栄誉賞受賞がありながら、棋院の収益改善と囲碁人気アップにつなげられなかった」と述べている。

男女混合戦で女流棋士が優勝

競技人口では暗い影を落としているかに見える囲碁、将棋界。しかし、足元では「旋風」が巻き起こり、両界ともに活気づいている。女流棋士の台頭だ。

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